★本日の注目 — 日米が15年ぶり協調介入 円安阻止で思惑一致、片山財務相が3日表明/トランプ氏、対イラン攻撃停止を宣言 「中東諸国から要請」/トランプ氏、対イラン攻撃を中止 「取引の大枠」で合意と表明。
Z地政学・安保2
0802-N01日経8/2★13
トランプ米大統領は2日、イランと周辺国の要請を受け予定していた対イラン攻撃を中止すると表明し、条件としてホルムズ海峡の即時完全開放とイランの核脅威終結を挙げた。
▶ 先読み海峡再開が実現すれば原油はさらに下押しし、インフレ観測後退から日米の金利観にも波及する。ただし覚書段階の合意は7月に一度崩れており、再破綻なら原油80ドル台への急反発リスクが残る。
0802-N02CNBC8/2★12
トランプ氏は日曜未明、攻撃中止は「迅速に取引をまとめられること」が前提だと投稿。イラン側の国営通信は要求内容を「希望リストにすぎない」と冷ややかに報じた。
▶ 先読み米側の条件をイランが呑む保証はなく、月内は「合意期待」と「再交戦」の間で原油とタンカー保険料が振れやすい。エネルギー株・海運株のボラティリティ拡大に注意。
Zマクロ経済2
0802-N03日経8/2★15
日米両政府が7月31日に円買いの協調介入を実施していたことが判明。協調介入は2011年の東日本大震災直後以来15年ぶりで、片山財務相が3日に正式表明する。
▶ 先読み米国が円買いに回ったことは「日本単独の防衛線」から「日米共同の防衛線」への格上げを意味し、投機的な円売りの巻き戻しを促す。次の焦点は3日以降の追加介入と、介入効果を持続させるための日銀の追加利上げ判断。
0802-N04日経8/2★10
複数国の通貨当局が同時に同方向の売買を行う協調介入の解説。円買い方向での協調は1998年以来28年ぶりで、2000年のユーロ安、2011年の円高局面ではG7が協調した。
▶ 先読み協調介入は単独介入より market impact が大きく持続しやすい一方、頻発すれば米財務省の為替報告書や通商圧力と結びつく。今後は日米の政策協調が関税・通商交渉とセットで語られる展開を想定したい。
Z仮想通貨・デジタル資産1
0802-N05CoinPost8/2★11
BTC円は1030万円前後で方向感を欠く。FOMCの5会合連続据え置き後もハイテク株安が重石となり、PCE発表直後の円急騰でドル建て資産のBTCは円換算で急落した。
▶ 先読み米議会は8月7日に夏季休会入りするため、クラリティ法案の採決日程が具体化するかが来週最大の分岐点。進展すれば戻りを試すが、停滞すればAI過剰投資懸念と合わせて上値の重い地合いが続く。
Z注目(テーマ外)2
0802-N06日経8/2★10
高市首相は3日、最大震度7を観測した熊本地震の被災地を視察する。7月28日の発災後、首相が現地入りするのは初めてとなる。
▶ 先読み現地視察は補正予算の規模感を決める前段階。復旧・復興関連の財政支出が上積みされれば建設・インフラ関連には追い風だが、円安局面での財政拡張は長期金利の上昇要因にもなる点に留意。
0802-N07CNBC8/2★9
インドで公務員試験の問題流出をきっかけに大規模な抗議が発生。背景には高成長にもかかわらず若年層の雇用が生まれていない構造問題があり、モディ政権への不満が噴出している。
▶ 先読み「高成長・低雇用」の不満は政策を分配寄りにシフトさせやすい。インド株の投資テーマがインフラ・製造業誘致から内需・雇用創出型へ移る可能性があり、新興国配分の見直し材料となる。
🎙️ 夜のポッドキャスト原稿(7記事)
リゼ:こんばんは。8月2日日曜日、本日夜の投資ニュースをお届けします。休日ながら、為替と中東で一日の相場観を塗り替えるような動きがありました。
うるは:こんばんは、リゼさん。本日はうるはがお相手します。早速、今夜の注目から教えてください。
リゼ:まず本日最大のニュースです。日米両政府が7月31日の外国為替市場で、円買いの協調介入を実施していたことが明らかになりました。協調介入は2011年の東日本大震災直後以来、15年ぶりです。片山財務相が3日に正式に表明する見通しです。
うるは:15年ぶり、というのはかなり重い数字ですね。
リゼ:はい。しかも円買い方向での協調は1998年以来、28年ぶりになります。ここが重要な点なのですが、これまでの介入は日本単独の防衛線でした。それが米国も同じ方向で動いたことで、日米共同の防衛線に格上げされたことになります。投機的に円を売っている側から見れば、相手が一段と強くなったということです。
うるは:投資家としては、この先どこを見ればよいのでしょうか。
リゼ:三つあります。ひとつは3日以降に追加の介入があるかどうか。二つ目は、介入の効果を持続させるために日銀が追加利上げに動くかどうか。そして三つ目は、この日米協調が今後の通商交渉とセットで語られ始めないかという点です。介入は時間を買う手段であって、金利差そのものを埋めるものではありません。効果を定着させられるかは、結局のところ金融政策次第です。
うるは:中東の情勢にも大きな動きがあったと伺いました。
リゼ:トランプ米大統領が本日、予定していたイランへの攻撃を中止すると表明しました。中東諸国からの要請を受けたとしており、条件としてホルムズ海峡の即時かつ完全な開放と、イランの核脅威の終結を挙げています。
うるは:これで中東リスクは後退した、と見てよいのでしょうか。
リゼ:慎重に見るべきだと考えます。米側の発表に対し、イランの国営通信は要求内容を「希望リストにすぎない」と冷ややかに報じています。6月の覚書も7月には事実上崩れました。ですので、海峡が実際に開けば原油はさらに下押しし、インフレ観測の後退を通じて世界の金利に効いてきますが、再び決裂すれば原油は80ドル台へ急反発します。エネルギー株と海運株は、当面どちらにも振れる前提で持つ必要があります。
うるは:暗号資産の方はいかがでしょうか。
リゼ:ビットコインは円建てで1030万円前後と、方向感を欠いた推移が続いています。FRBが5会合連続で政策金利を据え置いた後もハイテク株の下落が重石となり、さらに物価指標の発表直後に円が急騰したため、ドル建てで取引される資産であるビットコインは円換算で押し下げられました。先読みの鍵は米議会です。8月7日に夏季休会に入るため、暗号資産の市場構造を定める法案の採決日程が具体化するかどうかが、来週最大の分岐点になります。
うるは:国内の話題もお願いします。
リゼ:高市首相が3日、熊本地震の被災地を視察します。7月28日の発災後、初めての現地入りです。視察は補正予算の規模を固める前段階にあたりますので、復旧・復興関連の財政支出が上積みされれば建設やインフラ関連には追い風です。ただ、円安局面での財政拡張は長期金利の上昇要因にもなりますから、素直な買い材料とは言い切れません。
うるは:海外ではいかがでしょう。
リゼ:インドで公務員試験の問題流出をきっかけに大規模な抗議が起きています。背景にあるのは、高い経済成長にもかかわらず若年層の雇用が生まれていないという構造問題です。こうした不満は政策を分配寄りに傾けやすく、インド株の投資テーマがインフラや製造業誘致から、内需・雇用創出型へ移る可能性があります。新興国の配分を考えるうえでの材料としてご記憶ください。
うるは:一日の動きが、来週の見どころにきれいにつながりましたね。
リゼ:本日ご紹介した記事は、すべてダッシュボードにまとめてあります。気になったものはぜひ元記事までお進みください。それでは、また次回お目にかかりましょう。リゼがお届けしました。
うるは:うるはでした。よい夜をお過ごしください。
コピーしました