★本日の注目 — 日経平均、終値613円安 AI調整リスクと信用買い解消に身構え/ドルが13カ月ぶり高値、利上げ観測と株安で需要 円は/キオクシア、急落で時価総額9兆円失う マイクロン決算への警戒が。
ZAI・テクノロジー2+選外1
0624-N02日経6/24★9
24日も続落し終値6万9174円。AI・半導体株の調整リスクと信用買い残の解消圧力が意識された。
▶ 先読み下値では押し目買いも入る綱引き。決算待ちで方向感が出にくく、25日朝のマイクロン結果で振れ幅拡大の可能性。
0624-N03日経CNBC6/24★8
メモリー大手マイクロンの決算発表を前に警戒感が広がり、キオクシアは急落して時価総額9兆円を失った。
▶ 先読みメモリー市況の『スーパーサイクル』期待が剥落するか試される。決算が失望ならアドバンテスト等装置株にも連鎖。
選外(このテーマの参考記事)
Zエネルギー・資源1
0624-N10ダイヤモンド6/22★7
エヌビディアの800V直流給電構想を支えるパワー半導体・受動部品で、三菱電機やロームなど日本勢が要に。
▶ 先読みAI電力問題が部材需要を生む。データセンター電力の効率化テーマは国内パワー半導体・冷却銘柄の継続的な材料。
Zマクロ経済1
0624-N14CNBC6/24★9
FRBの年内利上げ観測と株安の逃避需要でドル指数が13カ月ぶり高値。円は一時161円台と約2年ぶり安値に。
▶ 先読み金利差と逃避需要のダブルで円安圧力。160円台定着なら政府・日銀の介入警戒が強まり、追加利上げ観測も再燃。
🎙️ 夜のポッドキャスト原稿(4記事)
リゼ:こんばんは。6月24日水曜日、本日夜の投資情報をお届けします。解説役のリゼです。
フレン:こんばんは、リゼさん。フレンです。今日はどんな一日でしたか。
リゼ:ひと言でいえば、AIラリーがついに小休止した一日でした。世界中でテック株が売られて、東京市場も大きく揺れました。
フレン:日経平均、けっこう下げたんですか。
リゼ:前日に一時2565円安まで突っ込んで、終値で7万円を割り込みました。きょうも続落して、終値は6万9174円。AI・半導体株の調整リスクと、信用買いの解消圧力が同時に効いた格好です。下値では押し目買いも入って、方向感が定まらない不安定な地合いでした。
フレン:何が引き金になったんでしょう。
リゼ:直接の警戒材料は、メモリー大手マイクロンの決算です。発表を前に半導体株への警戒が広がって、キオクシアは急落、時価総額を9兆円も失いました。マイクロンの結果は日本時間あすの朝に出ます。ここが大きな分岐点で、メモリー市況の『スーパーサイクル』期待が本物かどうかが試されます。好内容なら関連株は反発、逆に出尽くしと取られれば、アドバンテストのような装置株も巻き込んで一段安、という二択ですね。
フレン:日本だけの話ではないんですよね。
リゼ:ええ、これは米国発のグローバルな調整です。ウォール街のテック安を受けてアジアも全面安、韓国コスピはなんと10%安で引けました。サムスンやSKハイニックスといったメモリー勢が総崩れで、エヌビディアも3%下げています。AI関連の値動きが世界で同期している、というのが今の特徴です。
フレン:その調整、もう少し続きそうですか。
リゼ:鍵を握るのは金利です。ここからマクロの話に移りますが、複数のFRB高官が年内の利上げに言及して、米国債の利回りが急伸しました。6月会合自体は金利据え置きでしたが、メンバー18人のうち9人が年内利上げを見込むタカ派の構図に変わっています。バンク・オブ・アメリカは年内3回の利上げを予想し、インフレは明確に悪化していると指摘しました。
フレン:金利が上がると、なぜAI株に効くんですか。
リゼ:二つあります。一つは、高PERのグロース株は金利上昇に弱いという教科書どおりの逆相関。もう一つが見落とされがちで、AI投資そのものが債券市場に依存し始めている点です。エヌビディアは社債で4兆円を調達しましたし、オラクルやアマゾンも数百億ドル規模を起債しています。つまり金利が上がるほど、AIインフラ投資の資金コストが膨らんで採算が悪化する。これからは長期金利の動きが、テック株の先行指標になっていくと見ています。
フレン:為替のほうはどうでしたか。
リゼ:これも見逃せません。利上げ観測と株安の逃避需要が重なって、ドル指数は13カ月ぶりの高値。円は一時161円台と、およそ2年ぶりの安値をつけました。日銀は6月に金利を1%へ引き上げたばかりですが、それでも円安が止まらない。160円台が定着すれば、政府・日銀の介入警戒が一気に強まりますし、追加利上げ観測の再燃にもつながります。為替は当面、いちばん神経質に見ておきたいところです。
フレン:暗い話が続きましたが、明るい材料はありますか。
リゼ:構造的なテーマはむしろ厚みを増しています。AIデータセンターの電力問題ですね。エヌビディアが提唱する800ボルト直流給電を支えるのが、三菱電機やロームといった日本のパワー半導体メーカーです。株価の調整局面でも、省エネ・電力効率という需要そのものは消えません。むしろAI電力テーマは、国内の部材・冷却銘柄にとって中長期の追い風が続くと見ています。
フレン:個別の動きで気になったものは。
リゼ:二つ挙げます。まず、ジャパネットホールディングスが家電のツインバードにTOBを実施し、完全子会社化を目指すと発表しました。プレミアム狙いの物色が広がれば、割安銘柄や親子上場の再編思惑に火がつきやすい。もう一つは、インテルがアップルと米国内でのチップ設計で提携し、株価が10%超急騰しました。半導体の地産地消という流れが強まれば、対米投資テーマが再加速します。
フレン:地政学のほうはどうでしょう。
リゼ:米中は、レアアース規制の一部緩和で表向き一服しています。ただこれは戦術的な休戦にすぎず、AIと先端半導体を巡る覇権争いの構図は変わっていません。輸出管理が再強化されれば、サプライチェーンはまた揺れます。緩和を額面どおり受け取らず、再燃リスクを織り込んでおくのが賢明です。
フレン:今夜のポイントを一つに絞ると。
リゼ:あす朝のマイクロン決算と、FRBの利上げ観測。この二つがそろって地合いを決めます。金利が落ち着けばAI株は反発の余地がありますが、利回り上昇が続くなら調整は長引く。当面は債券と為替を見ながら、慌てず構える局面です。気になった記事は、ダッシュボードから深掘りをご指定ください。今夜もリゼがお届けしました。おやすみなさい。
フレン:おやすみなさい。また明日。
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