★本日の注目 — 米軍がイランを攻撃、フーシ派はサウジ向け海運を威嚇 仲介国は/船舶がホルムズ海峡を回避 戦闘再開で主要石油回廊に負荷/中東情勢で原油高止まり インフレ懸念が再び前面に。
ZAI・テクノロジー3+選外1
0721-N01CNBC7/21★12
サムスン電子がロボティクス専門組織を新設し、半導体・デバイスに続く柱として実世界で動く「フィジカルAI」への本格参入を打ち出した。
▶ 先読みAI投資の主戦場がデータセンターからロボット・実装領域へ広がる兆し。減速speculationが出ている半導体需要に、新たな出口需要が加わる可能性がある。
0721-N02日経7/21★12
キオクシアが一時12%高。韓国半導体株の反発が波及し、信用売り筋の強制買い戻しも重なって急騰した。
▶ 先読み17日の暴落は需給要因が主で、AIメモリの実需そのものは崩れていないとの読み。ただ需給主導の戻りは脆く、来週の米ハイテク決算が真の試金石になる。
0721-N04東洋経済7/21★10
米中のAI覇権争いが、通信アプリやクラウドの利用規制という形で企業実務にまで及び始めている構造を解説。
▶ 先読みAI規制は「技術の輸出管理」から「利用の遮断」へ段階が上がる。日本企業も調達先の国籍を選別するコストを負い、国産クラウド・国産AI基盤の需要が構造的に増える。
選外(このテーマの参考記事)
Zエネルギー・資源1
0721-N06CNBC7/21★14
米イランの戦闘再開を受け、タンカーがホルムズ海峡の通航を回避する動きが拡大。世界の石油輸送の要衝で実務上の目詰まりが起きている。
▶ 先読み封鎖宣言より「船主が自主的に避ける」ほうが供給への影響は速い。運賃・保険料の上昇が原油価格に上乗せされ、アジアの精製マージンと電力・化学コストに数週間で波及する。
Z地政学・安保3
0721-N07CNBC7/21★15
米軍のイラン攻撃が続くなか、フーシ派がサウジアラビア向け海運への攻撃を警告。並行して仲介国が10日間の枠組みで沈静化を図っている。
▶ 先読み戦線がイラン本土からサウジ向け海運へ拡大すれば、影響はホルムズだけでなく紅海・アラビア海全域に及ぶ。仲介が不発なら原油は再び90ドル台を試す展開を想定すべき局面。
0721-N08CNBC7/21★13
6月の覚書が事実上停止し戦闘が再開した経緯と、今後の交渉・軍事双方の焦点を5点に整理。
▶ 先読み60日行程表の再構築が可能かが分岐点。合意復帰なら原油は急落、決裂なら制裁と封鎖の長期化でエネルギー高止まりが基本シナリオになる。
0721-N09東洋経済7/21★10
延長国会の会期末を控え、与野党の駆け引きが見通しの立たない展開に入っていると指摘。
▶ 先読み政局の不安定化は補正予算や骨太の方針の実行力に直結する。財政拡張の持続性が疑われれば長期金利と円の双方に圧力がかかる。
Zマクロ経済3
0721-N11日経7/21★13
日経平均は3営業日ぶりに反発し、2091円07銭(3.26%)高の6万6232円19銭で高値引け。17日の急落からAI・半導体株中心に自律反発した。
▶ 先読み急落分の半値強を1日で戻した形で、押し目買い意欲の強さを確認。ただし戻りの主因が需給である以上、中東情勢とFOMCを通過するまで高値追いは限定的とみるのが妥当。
0721-N12CNBC7/21★14
中東の紛争長期化で原油が高止まりし、いったん後退していたインフレ再燃への警戒が市場で強まっている。
▶ 先読みエネルギー主導のインフレはFRBにとって最も扱いにくい。28〜29日のFOMCで利上げ観測が再燃すれば、円安と日本株の高PER銘柄に同時に逆風が吹く。
0721-N13CNBC7/21★11
中東リスクと米政治情勢を見極める動きから、米国債には買いが入り利回りが小幅低下した。
▶ 先読み「インフレ高進で利回り上昇」と「有事の質への逃避で低下」が綱引きしている状態。どちらが勝つかはFOMCの利上げ姿勢が決める。
Z注目(テーマ外)4
0721-N14CNBC7/21★12
バーナム首相の下で経済モデルの転換を掲げる英政権が、財政ルールの柔軟運用と公的関与の強化を打ち出し、国債市場が身構えている。
▶ 先読み英国債(ギルト)は財政拡張への耐性が最も低い市場のひとつ。2022年型の急変が再発すれば、世界の長期金利に波及するリスクがある。
0721-N15CNBC7/21★10
両社が737MAX・A320の後継となる次世代小型機の開発準備を進める一方、航空会社側は既存機の納入遅延を理由に新型機を急いでいない。
▶ 先読み開発の号砲が遅れるほど、素材・エンジン・電動化の日本サプライヤーにとっては受注の前倒し期待が後ずれする。当面は既存機の増産関連が本命。
0721-N16CNBC7/21★10
SBI系の資産運用会社が10億ドル規模のIPOを実施したが、上場初日の株価は公開価格近辺にとどまった。
▶ 先読みインドIPO市場の過熱が一巡したサイン。新興国株への資金流入が細れば、リスク資産全体の資金配分が先進国・現金へ傾く前触れになりうる。
0721-N17CNBC7/21★9
ゼネラル・モーターズが第2四半期決算を発表。関税コストとEV戦略の修正が焦点となる。
▶ 先読み米自動車大手の関税負担の実額が明らかになる場面。想定を超えれば、日系メーカーの通期見通しにも下方修正圧力が意識される。
🎙️ 夜のポッドキャスト原稿(14記事)
リゼ:こんばんは。7月21日火曜日、本日夜の投資ニュースをお届けします。今日は一日を通して、中東と相場が真正面からぶつかった日となりました。
トロちゃん:こんばんは、リゼさん。本日はトロちゃんがお相手します。早速、今日の注目から教えてください。
リゼ:まず中東情勢です。米軍によるイランへの攻撃が続くなか、イエメンのフーシ派がサウジアラビア向けの海運を攻撃すると警告しました。仲介国は十日間の枠組みで沈静化を図っていますが、戦線はイラン本土だけの話ではなくなってきています。
トロちゃん:戦いの場所が広がっている、ということでしょうか。
リゼ:そのとおりです。ここが重要な点で、ホルムズ海峡だけを見ていると読み違えます。サウジ向け航路まで危険になれば、紅海からアラビア海全域で保険料と運賃が上がります。仲介が不発に終われば、原油が再び一バレル九十ドル台を試す展開も想定しておくべき局面です。
トロちゃん:実際の船の動きには、もう影響が出ているのでしょうか。
リゼ:出ています。タンカーがホルムズ海峡の通航を自主的に避ける動きが広がっていると報じられました。ここは見落とされがちなのですが、政府が封鎖を宣言するよりも、船主が自分の判断で避けるほうが、供給への影響ははるかに速く表れます。数週間のうちに、アジアの精製マージン、そして電力や化学品のコストに波及してくるとみています。
トロちゃん:その原油高が、そのまま金融政策の話につながるわけですね。
リゼ:はい。原油の高止まりを受けて、いったん後退していたインフレ再燃への警戒が、市場で再び前面に出てきました。エネルギー主導のインフレは、FRBにとって最も扱いにくい種類のものです。需要を冷やしても供給側の問題は解決しないからです。二十八日から二十九日のFOMCで利上げ観測が強まれば、円安と、日本株のなかでも株価収益率の高い銘柄に、同時に逆風が吹くことになります。
トロちゃん:債券市場は、どちらを見ているのでしょうか。
リゼ:今日は米国債が買われ、利回りは小幅に低下しました。インフレで利回りが上がる力と、有事の際に安全資産へ逃げる力とが、綱引きをしている状態です。どちらが勝つかは、FOMCの姿勢が決めることになります。
トロちゃん:一方で、日本株はかなり強い一日だったと伺いました。
リゼ:日経平均は三営業日ぶりの反発で、前週末比二千九十一円高、六万六千二百三十二円と、この日の高値で引けました。十七日の急落分の半分強を、一日で戻した形です。押し目買いの意欲は確かに強い。ただし戻りの主因は需給ですので、中東情勢とFOMCを通過するまで、高値追いは限定的とみるのが妥当だと考えています。
トロちゃん:半導体まわりでは、何が動いたのでしょうか。
リゼ:キオクシアが一時十二パーセント高となりました。韓国の半導体株の反発が波及したことに加え、信用売り筋の強制的な買い戻しも重なっています。つまり十七日の暴落は需給要因が主であって、AIメモリの実需そのものが崩れたわけではない、という読みです。とはいえ需給主導の戻りは脆いものですから、来週の米ハイテク決算が本当の試金石になります。
トロちゃん:AIそのものの話題では、何か新しい動きがありましたか。
リゼ:サムスン電子がロボット事業の専門組織を新設し、実世界で動く、いわゆるフィジカルAIへの本格参入を打ち出しました。株価も上昇しています。AI投資の主戦場が、データセンターからロボットや実装の領域へ広がる兆しです。半導体需要の減速が懸念されるなかで、新しい出口需要が加わる可能性がある点は注目に値します。
トロちゃん:投資家の目線にも、変化が出ているのでしょうか。
リゼ:米国では、AIの不確実性が相場を揺らす今こそハイテク以外に目を向けるべきだ、という主張が広がっています。AI一本足の相場から、ヘルスケアや資本財への物色分散が進む局面です。半導体を押し目で買い続ける、という単純な戦略は、見直しを迫られるかもしれません。あわせて、中国経由のアプリやクラウドの利用禁止といった動きが、AI覇権争いの序章にすぎないという指摘も出ています。規制の段階が、技術の輸出管理から利用そのものの遮断へと上がるということです。日本企業も調達先の国籍を選別するコストを負うことになり、国産クラウドや国産AI基盤の需要が構造的に増えていくと考えられます。
トロちゃん:最後に、海外でもう一つ押さえておくべきものはありますか。
リゼ:英国です。新しい財務相のもとで、財政ルールの柔軟な運用と公的部門の関与強化が打ち出され、国債市場が身構えています。英国債は財政拡張への耐性が最も低い市場のひとつです。二〇二二年に起きたような急変が再発すれば、世界の長期金利に波及するリスクがあります。加えてインドでは、十億ドル規模の新規上場が初日に精彩を欠きました。新興国IPOの過熱が一巡したサインとみられ、資金配分が先進国や現金に傾く前触れかもしれません。
トロちゃん:中東、金融政策、そしてAIの物色変化。つながりがよく見えた回でした。
リゼ:本日取り上げた記事の一覧と、選外の記事もダッシュボードにまとめてあります。相場の全体像を確認したい方は、ぜひそちらもご覧ください。それでは、今夜はこのあたりで。リゼがお送りしました。
トロちゃん:おやすみなさい。また明日お会いしましょう。
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