★本日の注目 — イラン革命防衛隊、ホルムズ再封鎖を宣言 米軍は再攻撃を開始/米、イランに空爆を開始 テヘランのコンテナ船攻撃を受け/AppleがOpenAI提訴「元幹部が機密持ち出し主導」。
ZAI・テクノロジー4+選外3
0712-M01日経7/11★16
Appleは元幹部2人らがハードウエア機密を持ち出しOpenAIのAI端末開発に流用したとして、OpenAIと元従業員を米連邦地裁に提訴した。
▶ 先読みOpenAIのIPO準備に法的リスクが乗る。差し止め請求が通ればAI端末の投入遅延、Apple側は自社AIハード優位の時間を稼ぐ構図。
0712-M02東洋経済7/12★15
上場半年で株価が一時25倍、時価総額20兆円超に膨らんだ中国AI大手・智譜AIの評価妥当性を検証。
▶ 先読み中国AI株のバブル化は米AI銘柄のバリュエーション議論に跳ね返る。中国勢の低価格モデル攻勢はOpenAI・Anthropicの粗利前提を揺らす。
0712-M03東洋経済7/12★13
エヌビディアが車載・ロボティクス向け安全基盤にブラックベリーのQNXを採用。旧スマホ企業がAI時代の裏方に転身。
▶ 先読みフィジカルAI(車・ロボット)の本格立ち上がりで、機能安全ソフトを握る企業に恒常的なライセンス収入が乗る。半導体以外の受益銘柄を探す局面。
0712-M04CNBC7/11★11
侵襲型のニューラリンクに対し、中国のブレインコは非侵襲の装着型ブレインテックで量産と実用化を先行させている。
▶ 先読みBMIは規制の軽い非侵襲型から先に市場化する公算。中国勢が先行すれば、AI半導体に続き新たな米中技術覇権の火種になる。
選外(このテーマの参考記事)
Z地政学・安保3
0712-M08日経7/12★18
イラン革命防衛隊がホルムズ海峡の再封鎖を宣言、米軍はイランへの再攻撃を開始した。6月の覚書は事実上崩れつつある。
▶ 先読み原油・LNGの海上輸送リスクが再燃。原油高→円安・輸入インフレ再加速の経路が復活し、日銀の追加利上げ観測を押し上げる。
0712-M09CNBC7/11★17
イランによる商船攻撃を受け、米軍がイランへの空爆に踏み切った。ホルムズ海峡の航行の自由確保が目的と説明。
▶ 先読み報復の応酬が続けば海上保険料の急騰で実質的な封鎖状態に。エネルギー・海運株と防衛関連に資金が向かいやすい。
0712-M10東洋経済7/12★11
中国が北朝鮮・ロシア・モンゴル・ミャンマーなど周辺国との関係強化を加速させている背景と狙いを分析。
▶ 先読み中東で米国の関与が深まるほど、中国は周辺で影響圏を固める。台湾海峡・南シナ海の緊張が次の相場材料になる。
Zマクロ経済3+選外1
0712-M11CNBC7/11★14
先週の米市場はAI関連の買い戻しで指数が上昇した一方、中東情勢による原油上昇が上値を抑えた。
▶ 先読みAI相場と原油高が綱引き。原油高が続けば利上げ観測を通じてバリュエーションの高いAI株が最初に売られる。
0712-M12CNBC7/11★12
上期に出遅れたマグニフィセント7とソフトウエア株が、下期のリターン源になり得るとの見方をETF運用者が示す。
▶ 先読み物色がインフラ(半導体)からアプリケーション層へ移る兆候。決算でAI収益化を示せるソフト企業に資金が回る。
0712-M13CNBC7/11★10
アベル体制のバークシャーは株価を戻しつつあるが、年初来ではS&P500に劣後。巨額の現金の使い道が焦点。
▶ 先読み割高相場でディフェンシブが劣後する典型。バークシャーが大型買収に動けば、市場は「割安領域の存在」を再認識する。
選外(このテーマの参考記事)
Z注目(テーマ外)3
0712-M15東洋経済7/12★14
AIの実需に支えられ突出して上昇する台湾株について、見落とされがちな2つのリスクを指摘。
▶ 先読み台湾株はAI相場の先行指標。ここが崩れれば日本の半導体関連にも即座に波及するため、週明けのTSMC決算前後は要警戒。
0712-M16CNBC7/11★10
アマゾンの大規模人員削減が残った社員の士気と生産性に与えている打撃を内部証言から描く。
▶ 先読みAI導入を口実にしたテック大手の人員削減が常態化。人件費削減は短期の利益率を押し上げるが、離職の連鎖は中期のイノベーション低下リスク。
0712-M17CNBC7/11★9
配信・ゲームなど「家での娯楽」も値上げが続き、巣ごもりが節約策として機能しなくなっている。
▶ 先読みサービス価格の粘着性を示す事例。娯楽の値上げが通るうちはネットフリックスやディズニーの利益率は保たれるが、可処分所得の限界が近い。
🎙️ 昼のポッドキャスト原稿(13記事)
リゼ:こんにちは。7月12日日曜日、本日昼の投資ニュースをお届けします。解説はリゼです。
なちょ猫:こんにちは、リゼさん。本日はなちょ猫がお相手します。早速、今日の注目から教えてください。
リゼ:まずは中東です。イラン革命防衛隊がホルムズ海峡の再封鎖を宣言し、これに対して米軍がイランへの再攻撃を開始しました。イラン側による商船攻撃が引き金で、米軍は航行の自由の確保を目的に挙げています。6月に結ばれた戦闘終結の覚書は、事実上崩れつつあります。
なちょ猫:先週まで、開放に向けた協議が進んでいたはずですが。
リゼ:ええ、流れが一転しました。ここで見ておくべきは、封鎖そのものよりも海上保険料です。保険料が跳ね上がれば、法的に開いていても実質的な封鎖と同じ効果が生じます。原油とLNGの輸送コストが上がり、日本にとっては輸入インフレの再加速という経路が復活します。日銀の追加利上げ観測を押し上げる材料になりますので、原油と円相場はセットで追う必要があります。
なちょ猫:市場はどう反応しているのでしょうか。
リゼ:先週の米国市場は、AI関連の買い戻しで指数は上昇しましたが、原油の上昇が上値を抑える展開でした。AI相場と原油高の綱引きです。原油高が長引けば、利上げ観測を通じて、まずバリュエーションの高いAI株から売られやすい。ここは注意しておきたいところです。
なちょ猫:そのAI関連では、大きな法廷闘争が始まったと伺いました。
リゼ:アップルがオープンAIを提訴しました。元幹部を含む二人が端末開発の機密を持ち出し、オープンAIのAI端末開発に流用したという主張です。焦点は、株式公開を準備しているオープンAIに法的リスクが乗った点です。差し止めが認められれば端末投入が遅れ、アップルは自社のAIハードで先行する時間を稼げます。訴訟の中身以上に、上場の条件を変えかねない一件として見ています。
なちょ猫:中国のAI企業についても動きがあるそうですね。
リゼ:上場から半年余りで株価が一時二十五倍、時価総額が二十兆円を超えた智譜AIについて、その評価が妥当かを問う分析が出ています。中国AI株の過熱は、米国のAI銘柄の割高感の議論に跳ね返ります。加えて、中国勢の低価格モデル攻勢は、オープンAIやアンソロピックの利益率の前提を揺らします。価格競争の圧力は、この先の決算に効いてきます。
なちょ猫:AIの周辺で、意外な企業の名前も出ていました。
リゼ:エヌビディアが車載やロボット向けの安全基盤に、ブラックベリーの技術を採用しています。かつてのスマートフォン企業が、AI時代の裏方として復活した形です。実世界で動くAIが本格化すれば、機能安全ソフトを握る企業に継続的なライセンス収入が乗ります。半導体以外の受益企業を探す視点が要ります。
なちょ猫:株式市場の物色は、これから変わっていくのでしょうか。
リゼ:その兆しがあります。上期に出遅れたマグニフィセント・セブンとソフトウエア株が、下期のリターン源になり得るという見方が出てきました。物色の中心が、半導体というインフラ層から、収益化を示せるアプリケーション層へ移る動きです。あわせて、バークシャー・ハザウェイが株価を戻しながらもS&P500に劣後している点も象徴的です。割高な相場ほどディフェンシブは劣後します。もし同社が大型買収に動けば、市場は割安な領域がまだ存在することを再認識するでしょう。
なちょ猫:アジアの株式市場についてはいかがですか。
リゼ:台湾株です。AIの実需に支えられ、世界でも突出した上昇局面にありますが、二つのリスクが指摘されています。台湾株はAI相場の先行指標ですから、ここが崩れれば日本の半導体関連にも即座に波及します。今週の半導体大手の決算前後は、特に警戒しておきたいところです。
なちょ猫:最後に、地政学と雇用の話題を。
リゼ:中国は北朝鮮、ロシア、モンゴル、ミャンマーといった周辺国との関係強化を加速させています。米国が中東への関与を深めるほど、中国は周辺で影響圏を固める。台湾海峡が次の相場材料になる筋道です。もう一点、アマゾンの大規模な人員削減が、残った社員の士気と生産性に影を落としているという報告があります。人件費の削減は短期の利益率を押し上げますが、離職の連鎖は中期のイノベーションを削ります。テック大手の人員削減を、素直に好材料と受け取るのは危ういと考えています。
なちょ猫:本日も、先を読むための材料がそろいましたね。
リゼ:本日取り上げた記事の全文と、選外の記事は、ダッシュボードにまとめてあります。ぜひご確認ください。それでは、また次の配信でお会いしましょう。リゼでした。
なちょ猫:なちょ猫でした。よい日曜日をお過ごしください。
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