★本日の注目 — アップル時価総額、一時エヌビディアを抜き世界首位 AI半導体売りで/米ホワイトハウス、フロンティアAIへのアクセスを管理下に/ホルムズ海峡、タンカーに「最悪シナリオ」 イランが攻撃強化。
ZAI・テクノロジー3
0718-M01日経7/17★11
17日の米市場でアップルの時価総額が一時4.88兆ドルとなり、エヌビディア(4.84兆ドル)を上回る場面。中国ムーンショットの新AIモデルを機にAI・半導体売りが優勢で、エヌビディアは一時5%安。CNBC・東洋経済も報道。
▶ 先読みAI相場の主役がハードからソフト/エコシステムへ移る兆し。次の決算(TSMC・エヌビディア)まで半導体の高バリュエーション修正が続くか要注視。
0718-M02CNBC7/17★10
米政府が最先端AIモデルへのアクセスを事実上差配し始め、アンスロピックやオープンAIなど供給側の力関係が政府側にシフト。自由放任を捨てAIを安全保障として管理する動き。
▶ 先読みAIが兵器同様の輸出管理対象に。対米投資をAI半導体購入条件にする案とも連動し、日本企業のAI調達コスト・調達可否に波及しうる。
0718-M03CNBC7/17★9
アンスロピックが計算能力(コンピュート)確保に向けメタと初期段階の協議。AI各社が自前・他社を問わず演算能力の囲い込みを急ぐ構図が鮮明。
▶ 先読みコンピュートが希少資源化。データセンター・電力・GPU需要は当面剥落せず、AI大手の資本支出競争が周辺インフラ株を下支えする可能性。
Zエネルギー・資源1
0718-M04日経7/17★9
米石油メジャーのシェブロンがイラク政府などと組み、産油地とシリア沿岸を結ぶパイプライン整備を検討。実現すればホルムズ海峡を迂回する原油輸送ルートに。
▶ 先読みホルムズ依存低減インフラの具体化は中長期の地政学リスクプレミアム低下要因。ただし完成には年単位、短期の供給不安は残る。
Z地政学・安保1
0718-M05CNBC7/17★10
7月6日以降、少なくとも9隻が攻撃を受け、通航は3週間ぶり低水準(木曜8隻)。イランが自国領海側への迂回を強要。完全封鎖なら1970年代石油危機の3倍規模との試算。
▶ 先読み海上保険料・運賃の上昇が続けば原油は三桁台へ再接近。インフレ再燃→利下げ観測後退の連鎖に注意。
Zマクロ経済3
0718-M06CNBC7/17★9
6月の米輸入物価は前月比0.3%上昇、前年比7.1%と2022年8月来の大幅増。中国からの輸入物価は0.9%上昇と2008年1月来の伸びで、関税転嫁の兆候。
▶ 先読み関税インフレが数字に表れ始めた。FRBの利下げ余地を狭め、長期金利上昇・株式の割高修正圧力に。
0718-M07CNBC7/17★8
CNBCの有権者1000人調査で61%が現状と先行きに悲観。トランプ氏の経済運営は60%が不支持、純支持は-22とキャリア最低水準。
▶ 先読み体感景気の悪化は消費・中間選挙情勢に波及。政権が景気刺激・関税緩和に動く誘因となり、政策の振れ幅が市場の不確実性要因に。
0718-M08日経7/17★8
17日の東京市場で日経平均が6万5000円を割り込み大幅続落。米半導体株安を受けAI・半導体関連に売りが膨らみ、信用の投げ売りが下げを加速。キオクシアはストップ安。
▶ 先読み週末の米株続落を受け、週明けの東京も半導体主導で不安定な地合いが続く公算。押し目の質を見極める局面。
Z注目(テーマ外)3
0718-M09日経7/17★8
中国発ECのSHEINが早ければ8月に香港上場を目指すとロイター。企業価値400〜500億ドル(約6.5〜8.1兆円)が目標。米英上場の頓挫を経て香港へ。
▶ 先読み大型IPO成立なら香港市場の資金吸引力回復のシグナル。地政学に翻弄される中国企業の資金調達動向を占う試金石。
0718-M10CNBC7/17★7
スターシップの試験飛行が中止となり、ナスダック上場後のスペースX株は約23%下落。個人・機関投資家ともに含み損を抱える。
▶ 先読み話題先行の新規上場に対する市場の選別が強まる。宇宙・防衛関連の期待値調整が続くか、次回試験の成否が焦点。
0718-M11CNBC7/17★7
米連邦航空局(FAA)が737MAXと787の耐空証明について、ボーイング自身による発行を再び認める。品質問題後に停止していた権限の一部復帰。
▶ 先読み納入ペース回復への追い風。増産・キャッシュフロー改善が進めば航空機サプライチェーン株にも波及。品質監督の信頼回復が前提。
🎙️ 昼のポッドキャスト原稿(11記事)
リゼ:こんにちは。7月18日土曜日、本日昼の投資ニュースをお届けします。解説を担当しますリゼです。
なちょ猫:こんにちは、リゼさん。本日はなちょ猫がお相手します。週末の市場、気になる動きが多そうですね。早速、今日の注目から教えてください。
リゼ:はい。まずは象徴的なニュースから。17日の米国市場で、アップルの時価総額が一時4兆8800億ドルとなり、首位のエヌビディアを瞬間的に上回る場面がありました。2025年5月以来の首位奪還劇です。
なちょ猫:あのエヌビディアを抜いたのですね。何がきっかけだったのでしょうか。
リゼ:中国の新興企業ムーンショットが、米国の最先端に迫る新しいAIモデルを発表したことが引き金です。これでAI・半導体銘柄の割高感が一気に意識され、エヌビディアは一時5%安。資金が半導体から、AI投資で先行するアップルへと移った形です。
なちょ猫:主役の交代を思わせますね。
リゼ:ええ。ここで注目したいのは、AI相場の関心が、半導体というハードから、それを使いこなすエコシステムへ移り始めた可能性です。次のTSMCやエヌビディアの決算まで、高い株価評価の調整が続くかどうかが焦点になります。
なちょ猫:関連して、AIを巡る政策の動きもあると伺いました。
リゼ:はい。ホワイトハウスが、最先端AIモデルへのアクセスを事実上、政府の管理下に置き始めました。アンスロピックやオープンAIといった供給側に対し、政府の発言力が強まっています。AIを兵器と同じく安全保障として扱う流れです。
なちょ猫:企業への影響も小さくなさそうです。
リゼ:その通りです。AI半導体の購入国に対米投資を義務づける案とも連動しており、日本企業のAI調達のコストや可否にも波及しかねません。加えて、アンスロピックが計算資源の確保に向けメタと初期協議に入ったとの報道もあります。演算能力が希少資源となり、データセンターや電力への需要は当面続く見込みです。
なちょ猫:エネルギーや地政学の方はいかがでしょうか。
リゼ:中東が引き続き焦点です。ホルムズ海峡では、7月6日以降、少なくとも9隻の船舶が攻撃を受け、通航は3週間ぶりの低水準に落ち込みました。専門家は、完全封鎖なら1970年代の石油危機の3倍規模になりうると警告しています。
なちょ猫:原油価格への圧力が心配ですね。
リゼ:はい。保険料や運賃の上昇が続けば、原油は再び三桁ドルへ近づく恐れがあります。一方で、シェブロンがイラクとシリア沿岸を結ぶパイプラインを検討していることも判明しました。ホルムズを迂回する代替ルートで、中長期のリスク低減につながる動きです。
なちょ猫:足元のマクロ指標では、何か変化はありましたか。
リゼ:注意すべき数字が出ました。6月の米輸入物価は前年比7.1%と、2022年8月以来の大幅な上昇です。特に中国からの輸入物価は2008年以来の伸びで、関税の転嫁が表れ始めた兆候といえます。
なちょ猫:インフレが再び意識される展開ですね。
リゼ:ええ。関税インフレはFRBの利下げ余地を狭め、長期金利の上昇や株式の割高修正を促します。さらにCNBCの調査では、有権者の61%が景気の先行きに悲観的で、トランプ大統領の経済運営への純支持は、これまでで最も低い水準まで低下しました。体感景気の悪化は、政策の振れ幅を広げる要因になります。
なちょ猫:日本の市場への波及も気になります。
リゼ:日本でも17日、日経平均が6万5000円を割り込み大幅続落しました。米半導体株安を受け、信用取引の投げ売りが下げを加速させ、キオクシアはストップ安となりました。週末の米株続落を踏まえると、週明けの東京も半導体主導で不安定な地合いが続きそうです。
なちょ猫:最後に、注目の個別トピックをお願いします。
リゼ:三つ手短に。まず中国発のSHEINが、早ければ8月に香港上場を目指すと報じられました。目標評価額は6兆5000億から8兆1000億円規模です。次にスペースX株は、スターシップの試験飛行中止を受け、上場後およそ23%下落しました。そしてFAAが、ボーイングに737MAXと787の耐空証明の権限を再び認め、納入回復への追い風となっています。
なちょ猫:AIから中東、そして個別企業まで、盛りだくさんでしたね。
リゼ:はい。詳しい一覧はダッシュボードにまとめてありますので、ぜひご確認ください。それでは、本日昼の配信はこのあたりで。また次回、リゼがお届けします。
なちょ猫:ありがとうございました。よい週末をお過ごしください。
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